第23回
【知って得する動物の病気の豆知識 その19】
「しつけの「基礎プログラム」のご紹介」
日頃「ペット相談室」で皆様からの様々なご質問にお答えしておりますが、病気に関する質問の次に多いのが、しつけに関する質問です。
しつけに関しては様々な方法やポイントが言われております。それらのうち、我々獣医師も行っているしつけの基本とも言えるしつけの「基礎プログラム」をご紹介致します。
これらの問題行動の多くは犬が飼い主さんをリーダーと認めていないこと(権勢症候群またはアルファーシンドローム)が最大の原因と言われております。これらの問題を改善して行くに当たって、この「基礎プログラム」を繰り返し行う事がとても効果的なのです。この「基礎プログラム」のポイントは簡単な命令を出し、それができたら必ずごほうびを与えるということを繰り返すことにより、人も犬もゲーム感覚で楽しく遊びながら、知らず知らずのうちに飼い主さんを注目させ、更にリーダーと認識するようにさせる優れものです。
もちろんこれは問題行動が起きてからの治療ばかりでなく、その予防あるいは子犬を飼い始めてから、犬との正しい絆をつくっていくためにも大変効果がある方法です。具体的なやり方は後述しますが、ポイントをまずお話し致します。
この4つのコマンドを組み合わせながら、待たせる時間を長くしたり、飼い主さんが動いても待っていられるようにお互いの絆(信頼関係)を強めていくことが目的です。
以下にご紹介するものは、「基礎プログラム」の一例です。メニューの順番を入れ替えたり、途中を飛ばして短くしてしまっても問題ありません。愛犬の様子を見ながら調節して下さい。
「基礎プログラム」のメニューは、時には簡単なコマンドが難しいコマンドの後、あるいは終了付近に使われています。これは、途中で簡単なコマンドを入れることにより犬を励ましたり、集中力を再び高める効果があるのです。
一度お試し下さい。
そのためにも、この「動物病院だより」が少しでもお役に立てればと考えております。
他にもこんなことが知りたいということがあれば、お電話でも「ペット相談室」でもお気軽にご相談下さい。
また、しつけに関するご質問の内容も様々です。
しつけに関しては様々な方法やポイントが言われております。それらのうち、我々獣医師も行っているしつけの基本とも言えるしつけの「基礎プログラム」をご紹介致します。
今回お話し致しますこの「基礎プログラム」と呼ばれる方法は、かみつく・吠える・怖がる等の様々な問題行動を治療する時に、まず飼い主さんにやって頂く基本的な方法です。
これらの問題行動の多くは犬が飼い主さんをリーダーと認めていないこと(権勢症候群またはアルファーシンドローム)が最大の原因と言われております。これらの問題を改善して行くに当たって、この「基礎プログラム」を繰り返し行う事がとても効果的なのです。この「基礎プログラム」のポイントは簡単な命令を出し、それができたら必ずごほうびを与えるということを繰り返すことにより、人も犬もゲーム感覚で楽しく遊びながら、知らず知らずのうちに飼い主さんを注目させ、更にリーダーと認識するようにさせる優れものです。
もちろんこれは問題行動が起きてからの治療ばかりでなく、その予防あるいは子犬を飼い始めてから、犬との正しい絆をつくっていくためにも大変効果がある方法です。具体的なやり方は後述しますが、ポイントをまずお話し致します。
■ポイント
- 1日2回、1回当り10分程度、または1日3〜4回、1回当り5〜7分程度(犬の集中力の差により時間調節をして下さい)
犬がまだやりたいと思っているうちに終わりましょう。犬があきてから、あるいは犬があきたから終わるのは良くありません。 - ゲーム感覚で飼い主さんも犬も楽しく!!
正式な服従訓練ではありませんので完璧にできなくてもOKにしてあげましょう。ただし、犬が喜び過ぎたりして興奮した状態で行ってはいけません。 - 1つの命令(コマンド)に対し、うまくできたら(命令に従ったら)そのたびに小豆〜大豆大に小さくちぎったごほうびをあげます。
犬は、ごほうびをもらいたいので一生懸命飼い主さんに注目し、次の命令を待つはずです。ちゃんとできたら嬉しいことが起きた(ごほうびをもらえた)ということを犬が頭の中で結びつけて考えるように繰り返し教えます。 - 終わったら「終わり」と言って手をたたいて解放し、たくさんなでて可愛がってあげて下さい。
この「基礎プログラム」は「お座り」「待て」「伏せ」「おいで」の4つの基本的な命令(コマンド)を使って行います。これができない犬は、まずこのうちの少なくとも3つ以上できるようにしてから行います。
この4つのコマンドを組み合わせながら、待たせる時間を長くしたり、飼い主さんが動いても待っていられるようにお互いの絆(信頼関係)を強めていくことが目的です。
以下にご紹介するものは、「基礎プログラム」の一例です。メニューの順番を入れ替えたり、途中を飛ばして短くしてしまっても問題ありません。愛犬の様子を見ながら調節して下さい。
「基礎プログラム」のメニューは、時には簡単なコマンドが難しいコマンドの後、あるいは終了付近に使われています。これは、途中で簡単なコマンドを入れることにより犬を励ましたり、集中力を再び高める効果があるのです。
■基礎プログラムのメニュー(練習例)
今月は犬のしつけの「基礎プログラム」をご紹介させて頂きました。愛犬と楽しくふれあいながらしつけの基礎(飼い主さんに注目させ、命令に従う習慣を身につけさせること)を教えることができるだけでなく、きっとあなたと愛犬の絆もさらに強くなることでしょう。
一度お試し下さい。
もの言えぬ動物達の場合飼い主さんが気付いてあげる事が重要なのです。動物達が私たちに安らぎを与えてくれるお返しとして、動物達が楽しく健康でいられるように気づかってあげる事が飼い主さんの勤めとも言えるでしょう。
そのためにも、この「動物病院だより」が少しでもお役に立てればと考えております。
他にもこんなことが知りたいということがあれば、お電話でも「ペット相談室」でもお気軽にご相談下さい。
Illust:LES5CINQ(Copyright 2002-2005 All rights reserved.)
※この『動物病院だより』は2002年から2005年まで『ペット情報サイトプチアミ』内で連載していたものです
※この『動物病院だより』は2002年から2005年まで『ペット情報サイトプチアミ』内で連載していたものです
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