第10回
【知って得する動物の病気の豆知識 その6】
-犬の言葉(カーミング・シグナル)-
〜犬ともっと話してみませんか?!〜
〜犬ともっと話してみませんか?!〜
今回は病気に関してではありませんが、知って得する豆知識をお話し致します。
家族の一員としての地位を獲得した犬や猫達。家族同様に暮らしていると相手が今、何を考えているのかわかるようになってきますね。特に犬はしっぽを振って喜びを表現したり、”ウー”と歯をむき出して威嚇したりと色々な表現をするのでわかりやすい動物です。
しかし、以上の様な犬からのカーミング・シグナルを察知してあげられれば飼い主さんは愛犬が落ち着けるよう配慮してあげることで無駄にストレスをかけたり、恐怖心をあおることもなく、時には近づいてはいけない事を理解でき、すみやかに犬に咬傷事故を誘発させることもなく、犬にとっても落ち着いた暮らしができるようになります。
これで今迄よりも更にあなたと愛犬とのコミュニケーションがとれるようになれるのではないでしょうか。
もの言えぬ動物の場合、飼い主さんが気付いてあげる事が重要なのです。動物達が私達に安らぎを与えてくれるお返しとして、動物達が楽しく健康でいられる様に気づかってあげる事が飼い主さんの務めとも言えるでしょう。
-犬の言葉(カーミング・シグナル)-
家族の一員としての地位を獲得した犬や猫達。家族同様に暮らしていると相手が今、何を考えているのかわかるようになってきますね。特に犬はしっぽを振って喜びを表現したり、”ウー”と歯をむき出して威嚇したりと色々な表現をするのでわかりやすい動物です。
それ以外にも愛犬達は相手との無駄な争いをさけるために、相手に「自分は危害を与えるつもりはないから安心して」と体のしぐさや姿勢で自然にメッセージを送ったり、又はある時は自らがストレスを感じている時に自分自身に「大丈夫だよ」とメッセージを送っています。これらのメッセージのことをカーミング・シグナルと言い、相手に対して「私は大丈夫」ですよと言ったり、自分自身に対して「大丈夫なんだ落ちつこう」と言いきかせる言葉なのです。このメッセージが伝わらないと犬はずーっとメッセージを送り続けたり、あるいはストレスが高まって時には相手から逃げたり極端な場合は相手に反撃したりすることがあります。
今月はあなたが犬の気持ちを理解する時に、とても役立つカーミング・シグナルと呼ばれる犬語についてお話し致します。
愛犬があなたの所に来て背を向けて座っても、又は叱っている時にアクビをしたとしてもあなたを無視したと思って叱ってはいけません。愛犬には「ボクはあなたに逆らったりしません。」と言い、又はアクビをして自分を落ち着かせ「どうか落ち着いてよ、ボクはあなたに従うから。」と言っているのです。これらがカーミング・シグナルなのです。カーミング・シグナルのほとんどは、この様に日常の中で犬の置かれた状況によって(別の意味でも使われる場合がありますが)犬自身が家族に叱られたり、知らない人や犬に出逢ったり、理解できない事が目の前で起こったりとストレスがかかった時に体の表現(ボディーランゲージ)で表されます。
その数は現在30種類以上観察されていますが、普段日常的に見かけるカーミング・シグナルを幾つかご紹介しましょう。
- 相手にそっぽを向く
- まばたきをする
- 自分の鼻をなめる(一瞬の時が多いのですが・・・)
- ガムを噛むように口をクチャクチャゆっくり動かす
- 相手に背中を向けて座る
- 伏せの姿勢、座った姿勢
- 歩く速度がすごく遅くなる(今にも止まってしまいそうに)
- アクビ
- 前足を1本軽く持ち上げる
- いかにも相手に無関心を装って、そばにあるオモチャで遊んだり虫や何か動くものを追いかけるようなふりをする
- 笑う(犬も笑います!口唇を後ろに引き歯を見せます)
カーミング・シグナルとして使われるボディーランゲージには今あげたように色々ありますが、犬がどれを使ってあなたにメッセージを送るかは各々の犬によって異なるものです。
しかし、以上の様な犬からのカーミング・シグナルを察知してあげられれば飼い主さんは愛犬が落ち着けるよう配慮してあげることで無駄にストレスをかけたり、恐怖心をあおることもなく、時には近づいてはいけない事を理解でき、すみやかに犬に咬傷事故を誘発させることもなく、犬にとっても落ち着いた暮らしができるようになります。
これで今迄よりも更にあなたと愛犬とのコミュニケーションがとれるようになれるのではないでしょうか。
今回お話ししましたカーミング・シグナルの事が詳しく本に書かれていますのでご紹介致します。今回のカーミング・シグナルの事以外にも愛犬を更に理解し、仲良くなっていけるような内容の本ですので興味のある方は一度お読み下さい。
-「犬のなやみ、人のなやみ」利岡裕子著 婦人画報社- ¥1,470くらいだと思います。
今月は犬語とも言える「カーミング・シグナル」についてお話し致しました。
もの言えぬ動物の場合、飼い主さんが気付いてあげる事が重要なのです。動物達が私達に安らぎを与えてくれるお返しとして、動物達が楽しく健康でいられる様に気づかってあげる事が飼い主さんの務めとも言えるでしょう。
この「動物病院だより」が少しでも皆さんのお役に立てばと考えています。他にも、こんな事を知りたいという事があれば、お気軽にお電話でご相談下さい。(ご相談内容をこの「動物病院だより」の題材にさせて頂くこともあるかと思います。)
Illust:LES5CINQ(Copyright 2002-2005 All rights reserved.)
※この『動物病院だより』は2002年から2005年まで『ペット情報サイトプチアミ』内で連載していたものです
※この『動物病院だより』は2002年から2005年まで『ペット情報サイトプチアミ』内で連載していたものです
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