第2回
「しつけ」
◆ポイント1
[飼い主さんがリーダー(アルファーとも言います)になりましょう]

仔犬の時の可愛さに任せて、つい甘やかし過ぎてしまうと、犬は「いつでも自分の我がままが通じる」と思い、どんどん我がままな要求をするようになってしまいます。気が付いた時には、犬がリーダーとなり飼い主さんは愛犬に振り回されるようになってしまうことが意外と多く見受けられます。
可愛がることと甘やかすことは全く違います。上司が部下を可愛がるようにリーダーシップを飼い主さんが示しながら可愛がってください。決して甘やかしたり犬の要求にすぐ応えてはいけません。いい上司になって下さい。リーダー(アルファー)になるための細かいテクニックは様々なしつけの本やビデオに示されているので、今回は省略させていただきます。

 

 

◆ポイント2
[ほめてしつけましょう(プラス志向で・・・)]

今は昔のように叱ったり叩いたりするようなしつけ方ではなく、基本的にはほめてしつける時代です。できなかった事を叱るよりも、できた事をほめるようにして下さい。(陽性教化訓練)
まず簡単な事(仔犬でもできる事)から教え、それが出来たら必ずほめるようにして下さい。ほめられたいために、犬は一生懸命になります。出来るようになったら少しずつ複雑なことに挑戦していきましょう。そして、言った事が出来た時は必ずほめてあげるという報酬を与えてあげてください。ほめる以外に少量の犬用のおやつでもOKです。でも、与えすぎないように注意して下さい。一度に与える量は大豆くらいの量で十分です。

 

 

◆ポイント3
[悪い事をしてしまったら、30分間くらい無視するのも効果的]

悪い事をしてしまった場合、時としてしかる事も必要かも知れませんが、叱りすぎると神経質で性格のゆがんだ犬になりかねません。又、叱られているとは思わず、却って「遊んでくれている」と勘違いしてしつけにならないケースもあります。悪い事をしたら「ダメ」としっかり目を見て言った後は、少しの時間無視することも効果的です。
犬はもともと群れ(グループ)の動物なので、無視され群れからひとりぼっちにされることは、かなりこたえる罰なのです。
Illust:LES5CINQ(Copyright 2002-2005 All rights reserved.)
※この『動物病院だより』は2002年から2005年まで『ペット情報サイトプチアミ』内で連載していたものです

 

 

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