(ミニチュアダックスフント/オス/8歳/名前・ワン太郎)
約2週間前よりアゴの下付近のリンパにしこりができて、すぐに病院に連れて行きましたが、その後小さくはならず大きくなっているようにも思えます。
薬はステロイド剤と口内の殺菌薬を処方されました。
また、しこりの細胞検査をするのは最終的に今後の治療の仕方を決定するためのもので、下手に針を刺したりすると、何でもない腫れが悪性に変化することもあると言われ、安易な検査はしない方がいいということでした。
ただ、このサイトを見させて頂くと針での細胞検査は普通なことに思えるのですが、検査してもいいものでしょうか。
今のところ先ほどの薬で様子を見ている状態です。
ワン太郎は薬でのどが渇くようですごく水を飲む以外は食欲もあり、特に変わったところはありません。アドバイスをお願いします。(八谷さんより)
八谷さんこんにちは。
ワン太郎ちゃんの下顎のリンパにしこりが出来たとのこと。心配ですね。
まず第一に重要なことは、治療する(お薬を処方することも当然治療に含まれます)前に、原因が何なのかわかる必要があります。
見ただけで原因がわかる病気は、それほど多くはないのです。
そのために、色々な検査方法(血液検査や尿検査、レントゲン検査、エコー検査など)が必要な場合が多々あります。
針で刺して細胞を取り調べる検査(ニードルバイオプシーとか針生検とかFNAとか言われています)も、まさに、それらの検査のうちのひとつに過ぎず、しかも一般的に、いわゆるしこりを調べるためには、一番重要な検査なのです。
もう一度言いますが、的確な治療には的確な診断が必要なのです。
ニードルバイオプシー(針生検)は、他の様々な検査と同様に、一般的に普通に行われている検査だと思います。
特に、八谷さんの下顎のリンパしこりを始め、体表【皮膚や皮下・筋肉など】にできるしこりに対しては、かなり安全な検査だと言えるでしょう(ただし、体腔内【胸の中やお腹の中】の臓器をニードルバイオプシーするには技術を要します)。
また、検査のために針を刺す程度のことで、何でもない腫れが悪性に変化するといった心配はありません。(2003.06.06)