（チワワ／オス／2歳）
豆知識16（僧帽弁閉鎖不全症について）を興味深く読ませていただきました。2歳の雄のチワワを数ヶ月前予防接種に連れて行った時「心音にかすかな雑音が聞こえるが1〜6ランクの1にも満たない、深刻になるのはまだまだ先の事だから全然心配しなくていい」と言われました。
“ズズーズズー（と鼻で吸いこんでから）ケッケッ”というような咳は、1歳になる前からしていた為、当時調べたりしたのですが、チワワに多いリバーススニーズシンドロームというものだと思いこんでいました。
他に一度、興奮した後いきなりひっくりかえったことがあります。こちらが驚いている数秒の間に立ちあがりその後はケロリとしていたので大した事はないと思っていました。
僧帽弁閉鎖不全症は、若い犬ではほとんどならないとありましたが、この歳で症状が出ているという事は、生まれつきそうであったという事でしょうか？
その場合の将来の病気の進行の可能性、寿命、禁忌事項また今から出来る対処法などについてご教授ください。（ちわさんより）
ちわさん、こんにちは。
僧房弁閉鎖不全症についての豆知識がちわさんにとってためになったのか、かえって混乱させてしまったのか、私としてはとても微妙な感じでいます。
ちわさんの2才チワワの問題点は、
1.ズズーズズー（と鼻を吸い込んでから）ケッケッといった発咳を1才以前からしている。
2.興奮したあと倒れたことが一度ある。
3.1才半くらいの予防接種の時「心音にかすかな雑音が聞こえた」とかかりつけの先生から言われた。
4.動物病院だよりを読んで僧房弁閉鎖不全症の可能性も考えるようになってきた。
の以上の4点だと思います。
まず4の僧房弁閉鎖不全症の可能性についてですが、その可能性は極めて少ないと考えられます。
もし1〜2才の犬で心臓に雑音があったり、心臓に関係する症状が出てる場合には、先天性の心臓病（生まれつきの心臓奇形）の可能性が高いと考えられます。
次に、ちわさんのご質問である将来の病気の進行の可能性、寿命、禁忌事項、対処法についてですが、問題点の1〜3を総合して推察（直接診察していないのであくまでも推察です）する限り、もしどこかに異常があるとすると、鼻や呼吸器の病気、心臓（循環器）の病気、神経の病気等色々な可能性があり、病気を特定するには情報不足ですので、アドバイスが難しいと思います。
ただし、先程お話し致しましたように、僧房弁閉鎖不全の可能性は極めて低いと思います。
あまり良いアドバイスにはならなくてすみません。(2003.05.30）