記事一覧

腎不全と診断されました

(ネコ/11歳/名前・小鉄)
先日健康診断に行き血液検査をしたところ、初期の腎不全との診断を受けました。続き
一度機能しなくなった細胞は元に戻らないので、今以上に悪くならないための処置として、排尿の回数を増やす為の点滴(水分補給)を1週間もしくは10日おきに今後ずっと続けていかなければいけないと言われました。
小鉄は検査を受ける前も現在も食欲もあり、排尿・排便の量も普通で、特に具合が悪いわけではないのですが、正常な数値に戻っても点滴は必要なのでしょうか?
何か他にも今以上に悪くならない為の治療法はあるのでしょうか?(のりさんより)


のりさんこんにちは。

まず以前に、いるかちゃんさんより慢性腎不全についてお答えした事があるので、腎不全という病気の知識としてまず目を通してみて下さい。

さて、のりさんの小鉄ちゃんは血液検査の結果、初期の腎不全と診断されたとの事ですね。
腎不全の正確な診断をするためには、血液検査の項目の中でBUN(血中尿素窒素)クレアチニンが一番重要な検査であり、さらにそれと同じ位重要な検査が尿比重等の尿検査であります。
要するに、腎不全を正確に診断するためには血液検査と尿検査の両者が必要なのです。

治療に関してですが、腎不全と言っても初期の軽い腎不全から重症の腎不全まであるので、病気の重症度によって治療が違ってきます。
一般的には、軽い腎不全であれば食事療法(動物病院で扱っている腎臓病用の食事=処方食)だけ、あるいは腸内にある老廃物(これが将来尿素窒素の元になります)を吸着させるお薬との併用で腎不全を改善させることが可能なケースもあります。
腎不全の程度が重くなってくると、点滴等の治療もさらに併用する必要がでてきます。
小鉄ちゃんはいたって元気なようなので、食事療法(処方食)等で治療が可能か、いまいちどかかりつけの先生にご相談されてはいかがでしょうか。(2003.04.30)