こんにちは。北海道に住んでいる者です。最近、シーズを飼ったのですが、昨日から鼻づまりとくしゃみをしています。咳はないのですが、今までに比べると元気がありません。食欲は今までと変わりありません。これは風邪でしょうか?
先週の土曜日に初めての予防接種を受けました。また、耳の毛の手入れはどうしたらいいのでしょうか? 外耳炎になりやすいと聞いたのですが…。
初めて飼った犬なのでとても心配です。ご回答、よろしくお願い致します。(亜子さんより)
亜子さんこんにちは。仔犬はどんな種類でも可愛いものですが、シーズ−の仔犬もそれにもれずとても可愛いですね。
シーズ−の仔犬の鼻づまりとくしゃみとのことですね。
直接診察している訳ではないので責任あるお答えができませんが、咳もなく、食欲もあるとの事ですので、呼吸器(空気の通り道:鼻・口・のどから始まり気管・気管支・肺までの全て)の中でも気管より手前の問題が考えられます。
可能性が一番高いものは「鼻孔狭窄症」という病気です。シーズーやパグ等に代表される口が短く鼻がつぶれた犬種ではままある病気です。よく観察すると、鼻で空気を吸おうとした時、鼻の穴の左右の小鼻がピタッとつぶれ、空気が通れなくなっていませんか?
この病気は程度が軽いものは成長と共に多くは自然と治っていきますが、まれに程度が重いケースでは、鼻の穴を広げる手術が必要になる事もあります。
元気が少しない(食欲はある)と言う症状も、活発に遊ぶと酸素が多く必要となり呼吸が早くなり、力強く呼吸すると小鼻がつぶれてしまうようになって、息苦しくなることが考えられます。
他の病気等も考えられない事もないので、一度かかりつけの先生に相談してみて下さい。
あとはシーズ−の耳のことですが、確かにシーズーは外耳炎を起こしやすい犬種の1つです。家庭で耳の毛を無理に抜くと、かえって炎症を起こしてしまう事もあります。耳の病気は一番多い病気なのですが、一方で動物病院の先生方の考え方も様々なようです。私の考えでは、家庭ではあまり耳の処置をしない方が良いと思います。耳がにおったり、かゆがったり(耳の後ろをかく)、耳が汚れてくるような事があったら、早めにかかりつけの先生に治療してもらう事が必要となるに思います。
「動物病院だより」第5回知って得する病気の豆知識 その1「外耳炎・中耳炎」を一度ご覧下さい。参考になるかと思います。
定期的な耳のケアはかかりつけの先生に相談してみることをおすすめします。(2003.02.07)