(ドーベルマン/メス/2ヶ月/名前・ジェイ)
ブリーダーさんから、譲り受けた日(生後2ヶ月)から、いわゆるオネショをしてしまいます。
起きている時は、垂れ流すことは無いのですが、寝てしまうと、漏らしてしまいます。
夜は、毎日ですし、昼寝の時にもあります。
起きている時はいたって元気に先住犬のドーベルマンと遊んでいます。
陰部に特に湿っている状態も確認出来ません。
ブリーダーさんに相談したところ、「様子を見て、直らなければ、取り替えましょう」とのことでした。
そんなに大変な事なのでしょうか。
私も獣医さんに聞いたり、ネットで調べているんですが、仔犬のオネショの例はあまり無いようです。
様子をみて検査をする予定ですが、やはり、こういった例はないのでしょうか?
手放すつもりもは全くありませんし、たとえ病気でも、必ず治してあげようと思っています。
どうか、宜しくお願い致します。(よしさんより)
よしさん、こんにちは。
よしさんの熱い気持ちが伝わってくる文章です。
今までも尿失禁のご質問に何度かお答えしているので、まずは参考にしてみてください(urapi427さんのご質問)。
以前の私の回答の中に、尿失禁の主な原因が系統だって示されております。
よしさんの仰るように、仔犬の尿失禁はそれほど多いものではないと経験的にも思われます。
ある専門誌からの情報ですが、「幼犬における尿失禁の主な原因」という形で述べられていましたので、その原因を以下に書き出してみます。
(専門用語なので不明な点は再度ご質問ください)
1)異所性尿管
2)先天性尿道機能不全
3)尿道あるいは膀胱形成不全
4)膣異常
5)半陰陽
以上、1から5まで、高頻度順に示されています。
これらを区別するための検査は、場合によってはかなりの労力が必要になってくることもあるかもしれないので、かかりつけの先生とよく相談して、進めていってください。
以上の1から5は、いずれも泌尿器系の先天的な病気です。なかには治療が困難なものもいくつか存在すると思います。
ただし、1から5の多くは、寝ている時に限らず、起きている時にも常に尿がタラタラと出続けてしまうケースが多いと思われますので、ジェイちゃんのように寝ている時だけ漏らしてしまうという症状が、診断する上でひとつのカギになるかもしれませんし、また、成長とともに改善されてくる可能性も全くないとは言えないと思います。
今回のケースは、なかなか難しいケースだと思います。
膣や尿道の視診、触診、および泌尿器系のレントゲン検査、さらに場合により、泌尿器系の造影剤を施したレントゲン検査など(あるいはそれ以上の検査)が必要かもしれません。
一方、もうひとつの方法として、何種類かある尿失禁の薬を試してみて、それぞれの薬に対する反応を観察してみるというのも、ひとつの検査となると思います。
先程も申しましたように、かかりつけの先生とよく相談しながら、診断・治療を進めていってください。(2005.8.16)