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気管支炎について教えてください

(柴犬/メス/15歳/名前・ラッキー)
半年位前から、グホッグホッというような乾いた(なにかつかえているような)咳が続いています。続き聴診器をあてて心音のチェックはしましたが、詳しい検査はしませんでした。
肥満・高齢からくる気管支炎(完治は難しい)という診断でした。
14キロあった体重を今1.5キロ位減らしました。
咳がひどい時のために薬を2種類もらっています。外犬だったのですが、医師の勧めもあり、フリードアを作り室内でも室外でも好きにさせています。
食欲も普通にはあり、散歩も短時間とはいえ朝晩2回行っています。一日ほとんど寝ています。ただ今晩はいつもの咳以外に「クヒーッ」というような吸い込む咳(?)を何回もしてとても苦しそうでした。
苦痛を伴っても、きちんと検査をしてもらった方がいいでしょうか。
他の病気の可能性(心臓とか肺)があるならそうしたいと思っています。(さるるんさんより)


さるるんさん、こんにちは。
柴犬雌15才のラッキーちゃんが、半年程前より乾いた咳が続いているとのことですね。
聴診の結果、肥満・高齢からくる気管支炎との診断のもと、2種類のお薬を飲んでいるのですね。咳は多少減少したのでしょうか?

咳の原因はいくつもあり、診断するためには色々な検査方法があります。
もちろん聴診は一番大切で最も基本になる検査です。
聴診で診断がつくあるいは目星がつく病気もありますが、レントゲン検査や血液検査等を行わないと診断のつかない病気もあります。

ラッキーちゃんのケースでは、聴診にて気管支炎に目星をつけ、それに対するお薬を投薬しているので、もしあまり改善が見られないようであれば、いまいちどふり出しにもどり、他の病気がないか調べる必要が出てくるかもしれません。
特にいつもの咳でない吸い込む咳(おそらく息を吸う時に「クヒーッ」と音が出ているのではないかなと思うのですが……もし息を吸う時であれば……)は、特徴のある症状なので、診断をする上で有用な情報となり得ます。

吸う時に音が出る病気として代表的なものは、気管虚脱(気管が軟らかくなり呼吸時につぶれて空気の通りが悪くなってしまう病気)等の気管の病気があげられます。
もちろん、気管虚脱以外の病気の可能性はありますので、前述したように現在の2種類のお薬があまり効果がないのであれば、いまいちどふり出しにもどってみることも必要かもしれません。

ただし、ラッキーちゃんは高齢ですので、あまり負担をかけたくないと考えることも大切なことかもしれません。難しいところです。(2005.8.1)