(アメリカンショートヘア/オス/2歳半/名前・マロン)
以前にもこちらでご助言いただきました。その節はありがとうございました。現在も週一回の点滴とクレメジン4CP/日にて様子を見ております。
そのクレメジンなのですが、動物用で吸着剤コバルジンというのがあると聞きました。
成分はまったく同じなのでしょうか?
かかりつけの獣医さんのところでは扱っておらずわからないとのお答えでした。
これから長く続くであろうクレメジンはちょっと値段が高いので、もし成分が全く同じならばコバルジンに変えたいと思っています(コバルジンだとネットで購入可能なので)。(みつまろさんより)
みつまろさんこんにちは。
マロンちゃん元気にしているようで、なによりです。
さて今回は、吸着剤であるクレメシンとコバルシンの違いについてのご質問ですね。
クレメシンとコバルシンは、基本的にはその作用機序や効果に大きな違いはないと言えますが、クレメジンは現在存在する様々な吸着剤製剤の元祖です。
次に動物用医薬品のネット販売についてです。
動物用医薬品に比べて、人間の医薬品はもちろんネット販売などされていません。なぜでしょう。
それは医薬品は専門の知識をもった人すなわち医師が治療を目的にしておりますので(医師による正しい治療をするためには)正しい診断・適切な薬の選択、適切な経過の観察や治療効果の確認が必要なのです。
以上のように医薬品は適切に選択・使用されない場合かえって健康に害を及ぼすこともあり得るので、ネット販売されていません。
今回のことで、私は動物用医薬品が手軽にネット販売されている事実を知り、驚きとともに獣医師としてとても残念に思います。
詳細な金額などはわかりませんが、はたして動物用医薬品のネット販売が本当に(長い目で見て)飼い主さんや動物達にとって幸せを招いてくれるのでしょうか?
もちろん、金額面の問題も重要なことだとは思います。
一方で、動物の病気を治療するためには、かかりつけの先生との綿密な連携と、深い信頼関係の構築も大切なことだと思います。
今回は少々えらそうなことを言ってしまったかもしれませんが、すみませんでした。
あとはみつまろさんの判断にお任せしたいと思います。(2005.7.28)