(チワワ/メス/9ヶ月/名前・モモ)
はじめまして。先生の回答を見ていると人柄がにじみでていますよね!大変親身となり考えてくれ、的確なアドバイスをしていると。信頼できる獣医さんだと思いました。
言い方(説明)は難しいですよね。特に顔も合わせないネット上でのやりとり等は。
先生の説明・回答は一旦思いを受け止めて上手に説明されていますよね!大変勉強になります!頑張って下さいね!!
増田先生に教えて頂きたいことがあります。
生後9ヶ月のチワワについてです。生理が終わらず1ヶ月半出血しております。
6月初旬に初めての生理が来て以来出血が止まらず今現在に至っております。本など調べましたところ生理は2〜3週間で終わると記載されておりました。1ヶ月半も生理が続いており心配しております。
一旦6月下旬に出血量も減少傾向にあり終わるかな?と思っていたのですが・・。未だ出血しています。薄くはなっているのですが。。陰部の腫脹は大きくなったまま変わらずです。最近なめる機会が多くなったような気がします。体調も特に変わりなく貧血症状も出ておりません。
やはり生理以外の疾患が関与しているのでしょうか?
宜しくお願い致します。(ブルーザーさんより)
ブルーザーさんこんにちは。
お誉めのお言葉うれしく読ませて頂きました。ありがとうございます。これからも頑張っていきますので、よろしくお願い致します。
さて、9ヶ月齢のチワワのモモちゃんに初めての生理(正確には発情という言葉を使います)が6月初旬にきて、1ヶ月半たった今でもまだ陰部が腫大し、出血があるということですね(出血は一旦うすくなったのに、その後もジワジワ出血が続いているという感じですね)。
犬の発情は、個体差や同一個体でも発情ごとに多少の違いはあるものの、ブルーザーさんのおっしゃるように2〜3週間が平均的な出血を伴う期間です。
ただし、初めての発情の時には、しばしば同様のケースが見受けられます。おそらくまだ若いので、ホルモンバランスがしっかり成熟していないのではないかと想像しています。
私の病院のスタッフが飼育しているパピヨンも、1回目、2回目の発情の時は出血の仕方が不安定で、出血が終わったかなと思ったら再び出血が始まったりしていました。現在はだいぶ安定してきたようです。
今述べたように、年齢的にホルモンバランスが未熟な場合は、おそらく半年後にくる2回目の発情以降徐々に安定してくるのではないかと予想されます。
病的な問題として考えられるものとしては、発情ホルモン(卵胞ホルモン)が過剰に産出されてしまう卵胞嚢種等の病気も発情が強く現れたりしますが、モモちゃんのように若い個体で起こることはまずない事だと思います。
卵胞嚢種等の卵巣の病気や子宮の病気は、中年(5〜6才)以降、年齢を増すごとに徐々に発生率は上昇してくる病気です。
以上をまとめますと、9ヶ月齢のモモちゃんの場合は、食欲や元気等の一般状態に異常がなければ、様子をみて良いのではないかなと思います。
同様の状態が発情の回数を重ねても変わりない場合や、中年以降になって前回までの発情と違った発情(例えば前回までよりも長過ぎたり、短過ぎたりするいつもと違った発情)だった場合は、注意が必要になってくると考えて下さい。(2005.7.23)