（マルチーズ／メス／11歳／名前・プリン）
病気ひとつしない元気だったのですが、定期健診で心臓に雑音がするとのことで薬(エナカルド1）の投与を始めたところ、いびきを掻くようになりました。薬の影響が左右しているのではと心配です。よろしくお願い致します。（kenさんより）
kenさんこんにちは。
11才のマルチーズのプリンちゃんの心臓に、雑音があることが判明し、心臓のお薬を始めたところ、いびきをかくようになった印象があるということですね。
直接診察している訳ではないので、断定的なことは言えませんが、現在投薬しているエナカルドIをはじめ、同系統のお薬でいびきをかくようになるような事は、薬の説明書に記載もありませんし、私自身もそのような経験はありません（ただし、絶対的に断定することはできませんが…）。
いびきは、鼻及び喉（のど）の空気の通り道（気道）に何か通りにくくなるような原因があることにより起こります。肥満はその原因としては重要なものの1つです。また、短頭種の犬はそもそも気道に問題が生じやすい犬種です。さらに軟口蓋過長症（なんこういがちょうしょう）という病気：（口腔内上顎部の粘膜が延びてしまう病気）もあります。
その他にもいびきの原因はありますが、重要なことは心配すべきいびきなのか、心配はいらないいびきなのか区別することです。
ただし、これらに区別することやいびきの原因を調べることは必ずしも簡単ではないケースもあります（例えば軟口蓋過長症を診断するためには喉の奥の観察が必要な場合もあり、麻酔をかける必要があるケースもあります）。
kenさんのお話しからは、いびきの程度やその時の状態がはっきりとしていませんので、今回は一般論的なお話ししかできませんでしたが、kenさんがもし心配であれば、かかりつけの先生に直接、ご相談頂いた方が良い問題かもしれませんね。（2005.5.24）