(イヌ/オス/14,5歳/名前・ペペ)
先週土曜日朝の散歩から戻ったところ急に足をふらつかせ、倒れました。食欲も無く、ヨダレをたくさんたらし、しばらくして胃液らしきものを吐きました。すぐ病院へ連れて行きました。風邪みたいなものと言われ、注射(ステロイド)してもらい、錠剤をいただきましたが、良くなる傾向が無く、月曜日に別の病院へ行きました。
レントゲンを撮った結果、胃がうまく動いてなく、胃にガスが溜まっているとの事。胃が大きく膨らんでいるので背骨近くの神経を圧迫してうまく歩けないとのことでした。
老犬なので確かに骨自体ずいぶん老化はすすんでいるそうです。とりあえず、ガスを抜く薬と3日位餌を食べていないので点滴もしていただきました。胃捻転とは言われていませんが、心配です。
病院の先生を信用していないわけではないのですが、胃がガスで大きくなる=胃捻転ではないのでしょうか?
インターネットを見ると胃拡張と胃捻転は同じ項目で記載されているので、とても不安です。
病院ではすぐに手術と言われたわけでもなく、2,3日したら食欲ももどると思いますといわれましたが・・・
ご回答宜しくお願いします。(ケイさんより)
ケイさん、こんにちは。
14.・5才のペペちゃんが、散歩後、急に足をふらつかせて倒れたのですね。
レントゲンを撮って下さった獣医師の先生のお話しでは、胃にガスが溜まって、背骨近くの神経を圧迫しているのではないかということですね。そして、ケイさんのご質問は、胃拡張と胃捻転の違いと、ペペちゃんが胃捻転ではないかという心配ですね。
胃拡張とは、胃がのびて大きくなってしまうことです。
一方、胃捻転とは、胃の入口と出口で胃がねじれてしまうことです(第28回動物病院だよりを参照して下さい)。
胃捻転のように、胃がねじれてしまうようになりやすい1つのファクターとして、大きな胃(胃拡張)があげられます。要するに、胃拡張が顕著な犬は、食後に運動をさせないようにする等の胃捻転を起こさせないようにする等の注意が、普通の犬に比べて必要であるということです。
次に、もし胃捻転であれば、緊急手術を実行しない限り、数時間から24時間以内に命に関わる状態に陥ってしまうと考えられますので、ペペちゃん自身は現在の時点では、胃捻転ではないと思います。
最後に、ペペちゃんの年齢と今回の症状から推察するに、獣医師の指示を守り、注意深く経過を見守る必要があると思います。(2005.5.19)