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てんかんについて教えてください

(シャム系雑種/オス/8歳/名前・てんてん)
マスダ先生こんにちは。先日、猫のなんなんのことで良きアドバイスをいただきましたあめまです。続きどうもありがとうございました。本日は、別の猫でまた相談させてください。
完全室内飼いの猫のてんてんは、てんかん持ちでペットキャリーにいれると発作がおき、全身ガタガタと激しいけいれんをおこします。キャリーから出すと落ち着き、しばらくすると普通に戻りますが、このような状態なので家からまったく出すことができません。
1才くらいのときからずっとこの状態です。ですから、予防接種も子猫の頃からしていないままなので、動物病院につれていきたいのですが、キャリーに入れずそのまま抱いていけるようなおとなしい猫ではないので外出不可能で困っています。
このてんかんの発作を治してあげたいのですが、治療で治るものなのでしょうか?
この猫の場合、普段はてんかんの発作が起きることはまったくないので、恐怖心から発作が起きているのだとおもいます。
また、このてんてんの兄弟猫ぽんぽんも時々キャリーに入れるとてんかんの発作を起します。こちらは、時々なのでなんとか外出させているのですが、治療で治るものなら治してあげたいと思っています。良いアドバイスをお願い致します。(あめまさんより)


あめまさん、こんにちは。
猫のてんてんちゃんがキャリーに入れると、発作が起きケイレンを起こすとのことですね。
このケイレンが、獣医学的に見て真のてんかんかどうかは難しい所だと思います。

犬にも猫にもてんかんの病気を持っている子が時々います。
発生率はおおよそ犬で0.55〜2.3%(平均約1%=100頭中1頭)、猫で0.3%〜1.0%(平均約0.5%=100頭中0.5頭)と言われています。
てんかんとひとことで言っても、真性てんかん(特発性てんかん)と症候性てんかん(二次性てんかん)に大きく分かれます。また、発作のタイプで分類されることもあります。
てんかんと診断がついた場合には、てんかんをおさえるお薬(抗てんかん薬)が処方されることもあり、発作の程度や頻度により処方が検討されます。抗てんかん薬は、てんかんをおさえるお薬ですので、てんかんそのものを根本的に治すものではありません。しかし、お薬を与えることにより発作の回数が減少したり、軽い発作ですむようになることが期待できます。

てんてんちゃんをキャリーに入れて動物病院に行くのが発作等の問題があり難しいものであれば、とりあえずあめまさんだけ動物病院へ行き、発作の状況(どんなときに発作が起こるのか、発作はどのような発作なのか、発作の前・後の様子、発作中に意識がありそうなのか否か)を説明し、獣医師のアドバイスをあおいでみたらいかがでしょうか。(2005.4.20)