(ジャンガリアンハムスター/メス/4ヶ月/名前・ピノコ)
生後4ヶ月♀のジャンガリアンです。
四日前より右目にものもらいができ、病院に連れていったところ「麦瘤腫」と判明。抗生物質の目薬を貰い点眼したところ、翌日になって一気に食欲減少・体重減少・下痢(ウエットテイル)・フラフラするなどの症状が現れました。
再度、病院に行ったところ「抗生物質過敏症腸炎」ではないかと。ここではこれ以上の治療はできないといわれた為、ビタミン剤を貰いすり下ろしリンゴや蜂蜜を薄めた物を与えていました。
それから二日後、症状は相変わらずで同じ所をぐるぐる回ったり、食べ物を口に持っていくと嫌がるようになりました。
これは下痢が原因なのでしょうか? 今後どのような対処を取ったらよいかご指導下さい。
何分、離島に住んでいるため、小動物専門病院にかかることもできず歯がゆい思いをしています。(ようこさんより)
ようこさん、こんにちは。
4ヶ月齢のピノコちゃんの右目に、ものもらい(専門的には麦粒腫といいます)ができ、抗生物質の点眼薬を点眼したところ、翌日より調子が悪くなってしまったとのことですね。
「抗生物質過敏症陽炎」とは、ある腫の抗生物質を口から飲ませると、腸内細菌のバランスが崩れ、特定の細菌ばかりが増殖してしまい、下痢をしてしまったり、その細菌の出す毒素で体調を崩し、場合により命にかかわる状態に陥ってしまう病気です。
抗生物質の内服薬を処方されたのでしょうか?
ようこさんの文章からすると、点眼薬のみのように感じるのですが……。
もし、内服薬を与えていないとすると、今回の症状は「抗生物質過敏症陽炎」ではなく、他の病気が考えられます。
もちろん、麦粒症も基本的には眼だけの病気(まぶたの病気)ですので、このような全身的な症状は出しません。
他の病気が考えられますと申し上げましたが、ピノコちゃんの症状だけから1つの病気にしぼることはできません。色々な病気の可能性が考えられますので、やはり実際に診察しない限り、断定的なアドバイスはできないと思います。
ただ、同じ所をぐるぐる回り続けるとすると、脳や神経の病気の疑いも出てくると思います。また、下痢の原因も様々なものがあります。
簡単な検便で診断できる、寄生虫や原虫(トリコモナス等)による下痢もありますし、他の下痢も沢山あります。
ハムスターは体が小さいので、体力もなく病気になった時の衰弱も早いので、なるべく早く今回の症状の原因を確かめ、対処してあげたいところです。
まず第一に簡単にできる検査は検便かもしれません。もちろん、何の検査が必要かは、実際に診察する獣医師が直接診察した上で判断すべきことなので、検便だけが、唯一必要な検査だとは言えません。
ようこさんが期待された回答と少々違う感じもあるかもしれないとは思いますが、すみません。(2005.3.25)