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肘にタコのようなものができています。

(ゴールデンレトリバー/オス/8歳/名前・パティ)
肘にできたたこのようなものについてご相談します。右手の肘に皮膚が割れてすこしふくらみのあるたこの続きようなものがあります。
二週間前に病院で診てもらった時には「大型犬特有のたこですね」といわれたのですが、六月に左手肘付近に肥満細胞腫ができて手術したばかりなので、転移ではないかと心配です。
たこから腫瘍に変化することはあるのでしょうか。
明日、明後日とかかりつけの病院がお休みなので心配でたまりません。よろしくお願いいたします。(パテままさんより)


パテままさん、こんにちは。

大型犬や中型犬の肘の外側には、タコができることがあります。特に、長年硬い床材の上に寝ている犬にできやすいと言われています。
このタコのことを専門的には胼胝(べんち)と言いますが、一般的には特に治療の必要はありません。
しかし、その部に細菌感染が起きたり、液が溜まってきたりしてしまった場合には、治療が必要となってきます。

パティちゃんは6月に左肘付近に肥満細胞腫ができて、手術をしているので、再発したのではないかと心配されているようですが、経験豊富な獣医師が診察すれば、再発なのか、胼胝なのか、およその判断は可能だと思います。
ただ、はっきりしない場合は、その部の細胞を取って調べることにより(細胞診:ニードルバイオプシー等)より確実な診断ができると思います。

参考までに、
1.肘の胼胝は左右対称にできることが多いです。
2.肘の胼胝は一般的に急にできるのではなく、徐々に脱毛の範囲が広がっていきます。
3.肘の胼胝は触ってみて球状のしこりとして感じることはあまりなく(感染が起きたり、液が溜まってきた場合は別ですが)、逆に腫瘍の再発であれば、球状〜ややへん平なしこりとして触れると思います。ただし、腫瘍の種類や悪性度の高い腫瘍では、触っても球状のしこりとして感じられないケースもあります。
この3点に注意して観察してみてください。(2004.09.22)