（ネコ／メス／1〜2歳／名前・nyan）
はじめまして。今日は猫の日光浴について教えていただきたいと思います。元野良だった猫をひと月前から室内で飼っています。
「猫は日光に当たり毛繕いする事で必要なビタミンDを摂取している」と聞いたことがあるのですが、うちはマンションの7階なのでなかなか日光浴させてあげる事が出来ません。
窓越しに日が当たる所はごく僅かしかなく、本当は日中ベランダに出してあげたいのですが、落下事故が怖いので出せずにいます。
毛繕いは念入りにやっているのですがビタミンDの摂取が出来ていないだろうと思い心配です。
これからも完全室内飼を続けるつもりですが、日光に当たれない生活で大丈夫でしょうか？ よろしくお願いします。（shimozoさんより）
Shimozoさん、こんにちは。
ビタミンDは、腸からのカルシウムの吸収を促進し、吸収されたカルシウムを骨に沈着させる作用があります。一言で言うと、骨を丈夫にすると言ったところでしょうか。
骨に充分カルシウムが沈着していない場合を「クル病」とか「骨粗鬆症」と言い（正確には両者は微妙に違いますが）結果として、骨が弱く骨折しやすくなっています。
ShimozoさんのおっしゃっているビタミンDと日光浴の関係ですが、日光浴をすることにより（日光中の紫外線の作用により）体内にあるビタミンDの前段階の物質（前駆物質といいます）であるエルゴステリンという物質がビタミンDに変化するのです（毛繕いするしないは関係ないと思いますが）。
しかし、一般的に販売されているキャットフードの中には、充分なビタミンD及びカルシウムが入っているので、室内で飼育され、全く日光浴をしなくても、ビタミンD不足になったり、骨のカルシウムが不足してしまうことはありません。
ちゃんと栄養バランスのとれたキャットフードをあげていれば、全然心配ありませんよ。(2004.06.24）