（ネコ・雑種／メス／13歳／にゃー）
以前にも乳腺腫瘍の事で質問させて頂いた思伊です。
時々咳をするようになったので、肺にまで癌が転移してしまったのかとレントゲンを撮ったのですが、白い影が気管に沿ってできているので気管支炎だろうと言われました。
それで気管を拡張する注射をしたのですが、家に帰った途端（注射をしてから10分後くらい）に様子がおかしくなりました（よだれを垂らし、呼吸が荒く速い、ぐったりとして寝たまま動かない、尿失禁）。
私はアナフィラキシーショックではないかと思ったのですが、その症状が15分くらいで自然に治まったことや、この注射ではアナフィラキシーショックは起こらないと、病院でのストレスのせいだろう言われました。
で、2日前にまたその注射をしたら同じ事が起こりました。その後、元気も食欲もない状態です。
しばらく様子を見るようにということなのですが、このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか。
また、気管を拡張する注射ではアナフィラキシーショックは起こらないんでしょうか。
気管支炎を治す注射は、この1種類しかないと言われたのですが、今でもかなり具合が悪そうなのに、同じ注射をまたするのはとても怖い気がします。よろしければマスダ先生の御意見をお聞かせ下さい。（思伊さんより）
思伊さんお久しぶりですね。
にゃーちゃんも度々の乳腺腫瘍の手術にも頑張っているようですね。
さて、今回は2度にわたり気管（支）を拡張させる注射を射ったあと、10分くらいしてから急にぐったりとしてよだれを垂らし呼吸が荒くなってしまったとの事ですね。
気管支を拡張させる注射薬が何なのかは、思伊さんの文章からは不明ですが、ある程度想像できます。
しかし、あくまでも想像なので注射薬が何なのかは、これ以上責任あるお答えは控えさせて頂きたいと思います。
ただ、2度射って2度とも同じ症状が発生している点、しかも注射を射ってから発症までの時間が2度とも10分程の短時間のうちに起こっていることから考えると、注射による反応と考える事は妥当な事だと思います。
また、私の知る限り、気管支を拡張させる注射薬の中には場合により（非常にまれな事ですが）アナフィラキシーショックと思えるショック症状が起こってしまうものもあります。
いずれにせよ、次にまた同じ注射を射てば、また同じ事が起こる可能性は非常に高いと思いますので、同じ注射は射たない方が良いと思います。
ちなみに、気管支炎を治療するお薬には、気管支拡張剤以外にも抗生物質や消炎剤等、他の作用により気管支を治していくものもあるので、気管支拡張剤以外の薬での治療の選択の余地はあると思います。(2004.04.28）