（シェットランドシープドッグ／メス／15歳）
乳腺にしこりができてもう何年にもなります。見つけた時にはかなり大きくなっており、獣医さんからは手術せず経過を観察しましょうといわれました。
その後、小さくなったり大きくなったりしていましたが、最近パンパンに腫れてきています。
数日前から右後ろ足を地面につけなくなり病院に行ったところ、鎮痛剤を処方されました。その後、食事を取らなくなっています。
薬のせいかとも思うのですが、乳腺のしこり（腫瘍）のせいなのでしょうか？
ずっと食欲旺盛な犬だったのでとても心配です。
また今からでも腫瘍の手術はできるのでしょうか？
お忙しいところ申し訳ございませんがお願いいたします。（プルメリアさんより）
プルメリアさん、こんにちは。
乳腺のしこりがだいぶ大きくなってしまったようですね。
何年かの経過の中で右後ろ足が地面につけなくなってしまったという事ですが（つけないこととしこりの因果関係は明らかではありませんが）もっと早い時期に対処することができたらよかったのにと、少々悔やまれます。
食欲がなくなってしまったのが鎮痛剤によるものなのか乳腺のしこりによるものなのか、残念ながら文章からだけでは判断できません。
一般的に15才という年齢でも一般状態（食欲や元気等）が良く、麻酔前の検査に異常がなければ手術は可能だと思います。ただし、若い動物よりも多少、手術や麻酔の危険度は増えるかもしれません。
しかし、プルメリアさんのケースでは、いくつかの問題があります。
1.食欲がない：かかりつけの先生に食欲がない原因を調べてもらう必要があります。食欲がない状態では麻酔をかけることは危険を伴います。血液検査等必要かもしれませんね。
2.乳腺のしこりの大きさ：かなり大きくなってしまったようですが、まだ手術で取りきれる大きさなのでしょうか？さらに今現在、他の部位に転移はあるのでしょうか？
この2点をきちんと調べてもらう必要があります。
いずれにせよ、高齢で食欲もないということですので、早めに対処してあげた方が良いと思いますよ。(2003.07.24）